施術の名称及び種類

鍼灸」とは、「」と「」の総称で、「」をもって身体の表面の一部に接触、または皮膚・毛細血管・脂肪・筋肉などの組織に刺入するものです。使用する「鍼」は減菌された使い捨てのものになります。

」とは、艾(もぐさ)やそれに類する物質を用いて燃焼させ、身体の表面の一定部位に温熱刺激を与えるものです。

効果について

鍼灸の効果には、「直接効果」と「事後効果」があり、施術後すぐに効果が表れる場合と、一定期間経過してから効果が表れる場合とあります。また、効果の表れ方及び効果の持続性にも個人差があります。

鍼による出血・皮下出血について

鍼の施術は、鍼を皮膚・毛細血管・脂肪・筋肉などの組織い刺入するため、常に皮下出血やわずかの出血を伴う可能性があります。それは生体の正常な反応に類するものであり、施術の過誤によるものではありません。

また皮下出血に起因して稀に紫斑(青アザ)が生じる場合もあります。

その場合、約1週間~3,4週間程度で自然に吸収され損失することがほとんどです。個人差により、紫斑(青アザ)がその期間以内に消失しない可能性もありますが、長期間にわたり残ることはありませんので、ご安心ください。

灸による火傷について

灸の施術は、燃焼させた艾(もぐさ)を皮膚に張り付けた灸点紙(灸熱緩和紙)の上において、心地よい温度の温熱刺激を与えるため、施術した箇所に発赤が見られることがあります。

火傷になることはほとんどありませんが、ごく稀に皮膚が弱い方や施術した日の体調によっては、水疱火傷になることがあります。

発赤は効果の表れで時間の経過とともに消失します。

水疱火傷は日焼けした状態と同じですので、数日~数週間で消失します。

注意事項

下記に当てはまる方は、施術をご遠慮させていただきます。

(1)B型・C型肝炎、HIV感染症などの疾患をお持ちの方

(2)血圧が著しく高い/低い時、酩酊時、精神異常時、その他重篤な状態の方

(3)インフルエンザ、コロナウイルスにかかっている方